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2007.08.20

知ること、それが始まり

Barenboimdvd 昨晩に録画しておいたTV番組を見ていたら、もう少し、出演しているダニエル・バレンボイムのことを調べてみたくなりました。すると、こんな映像があるようでした。

The Ramallah Concert Knowledge Is The Begining

ラマラでのコンサート、まずは、知ることから。

イスラエル占領下のラマラで行われたコンサートで、アラブとイスラエルの和平のために、という目的のコンサート。集まったのは、アラブ系(エジプト、レヴァノン、シリア、ヨルダン)、パレスチナ、イスラエル、スペインの若者たち。

ラマラは、エルサレムからは北へ約15kmにあり、当時のパレスチナ大統領、アラファト議長府があり、2001年よりイスラエル軍が侵攻した街です。イスラエルの若者を、除いて、他のアラブ、パレスティナの若者たちは、スペイン政府から外交官パスポートを与えられて、スペイン経由で、ラマへ入りました。

「私を驚かせたのは、『他者』に対する無知がどれだけはびこっていたか、ということです。イスラエルの子は、ダマスカスやアンマン、カイロにヴァイオリンやヴィオラを弾く人がいるとは想像できなかった。そして、(中略)シリアから来た子は、今までイスラエル人に会ったことがなかったと言いました。彼にとって、イスラエル人は彼の国やアラブ世界に災いをもたらしうる悪しき見本だったのです。この少年はイスラエルのチェロ奏者と隣同士で座りました。二人は同じ音を、同じ強弱で、同じ弓遣いで、同じ響きで、同じ表現で演奏しようとしたのです。一緒に何かをしようとしただけなのです。(中略)共に一つの音を作り上げてから、二人は互いに、以前と同じように見ることはできなくなりました。共通の体験を分かち合ったので。これこそが出会いの大切さだと思います」(バレンボイム)

Egawa Shoko Journal 不可能を可能にさせた力とは(江川紹子ジャーナルより)

心に痛みを感じながら、私は今日お尋ねしたいのです。

征服と支配の立場が、はたしてイスラエルの独立宣言に
かなっているでしょうか、と。

他民族の原則的な権利を打ちのめすことが代償なら、
一つの民族の独立に理屈というものがあるでしょうか。

ユダヤ人民は、その歴史は苦難と迫害に満ちていますが、
隣国の民族の権利と苦難に無関心であってよいものでしょうか。

イスラエル国家は、社会正義に基づいて実践的・人道主義的な解決法を
得ようとするのではなしに、揉め事にイデオロギー的な解決を図ろうと
たくらむがごときの、非現実的な夢うつつにふけっていてもよいものでしょうか。

ダニエル・バレンボイム(Daniel Barenboim)

バレンボイムは、アルゼンチン生まれのユダヤ人ですが、10歳の時に、イスラエルに移住しています。この発言は、2004年5月に、イスラエルより、ヴォルフ賞を受賞しました。その際のスピーチがこれです。当然、出席した大臣などから、反ユダヤ主義者として、罵られました。

●ユダヤ系の音楽家バレンボイムとパレスチナ系の学者であり音楽家でもあるエドワード・サイードによって音楽を通して平和を実現するために創設されたイスラエル、パレスチナ、ヨルダン、レバノン、エジプト等の若手音楽家によるオーケストラの企画段階から追いかけ、関係者の証言やコンサート映像で綴った「知ること、それが始まり」と題したドキュメンタリーと、そのオーケストラのパレスチナ自治区ラマラでのコンサート・ライヴからなる作品です。本活動がイスラエル政府に評価されたバレンボイムがウォルフ賞授賞式の席でイスラエル政府に問題を提起し、それに対してイスラエルのスポーツ文化相が反論する緊迫した場面も収録されています。


●1999年の欧州文化首都に指定されたドイツのヴァイマールで、バレンボイムが「音楽の分野で貢献して欲しい」と頼まれた事がきっかけでエドワード・サイードとの共同作業であるこのプロジェクトは始まりました。バレンボイムは、イスラエル人とパレスチナ人を含むアラブ人のオーケストラを創設する事を考えます。イスラエルは、シリアやヨルダンとの国交もなく、エジプトとも「冷たい平和」状態だからです。バレンボイムは、音楽的に豊かな才能をもつアラブ人は多いと考え中東でも一流のオーケストラを結成できると確信していました。その考えは驚くほど短期間で実現され、2004年8月6日にはジュネーヴのビクトリアホールでコンサートを(CD+DVD:WPZS-30007 発売中)、2005年にはこのDVDに収録されたラマラでのコンサートを行うまでになりました。

見たいなあ。と、思いましたが、昨年発売されたDVDが、いつものように、廃盤!どうしてまあ、こうなんだろうね。

イスラエルでの企画物では、ベルリン・フィルが、イスラエルにて、イスラエル・フィルと合同コンサートを行ったものがありますが、歴史的な背景以上に、この記事で取り上げている作品のほうが、インパクトがありますね。

Amazon.co.jp: ラマラ・コンサート DVD エルガー,ダニエル・バレンボイム,ベートーヴェン,モーツァルト,ヨーヨー・マ,ウエスト・イースタン・ディヴァン・オーケストラ

@TOWER.JP - ライヴ・イン・ラマラ/ダニエル・バレンボイム(CD)

ジュネーブでのコンサートのCDなら、まだ、発売中のようです。DVDが付いているみたいです。

Amazon.co.jp: チャイコフスキー交響曲第5番 他(DVD付) 音楽 バレンボイム(ダニエル),ウエスト・イースタン・ディヴァン・オーケストラ,

ベートベンの第9もあるみたいです。こちらは、ベルリンでのコンサートのライブですね。

Amazon.co.jp: West-Eastern Divan Orchestra Live in Berlin 音楽 Ludwig van Beethoven,Daniel Barenboim,Berlin Opera Chorus,Waltr

リンク集

West-Eastern Divan

Daniel Barenboim

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コメント

西東詩集オーケストラ、去年の音楽の友にもバレンボイムのインタビュー記事として出ていましたよね。
私はまだサイードとバレンボイムの対談集を読んではいないのですが、読みたい一冊ではあります。DVDも図書館にないか探してみます。
あ、浅田のおにーさんがこれについて語ってます(笑)。
http://dw.diamond.ne.jp/yukoku_hodan/200601/index.html

6月にTv放送していたようです。

NHK-BS2
クラシック ロイヤル シート
2007年 6月18日 (月) 00:55~03:59
クラシック・ドキュメンタリー Aモード・ステレオ
音楽は民族を越えて  ~ バレンボイムと若者たち ~
6月18日(月) 00時55分23秒~02時48分53秒 [1時間53分30秒]
ポゴネタばかりで、しらんかったっす。

ズーカーマンの7月2日の放送は見逃しています。

本は図書館にあると良いですね。
バレンボイム/サイード 音楽と社会
http://www.amazon.co.jp/dp/4622070944/ref=s9_asin_title_1-1966_p/250-3103263-3245860?pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=center-2&pf_rd_r=0V14KXM8CSTP4NZMNYG6&pf_rd_t=101&pf_rd_p=61605506&pf_rd_i=489986


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