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2009.05.16

久しぶりに見てしまった映画「追憶」

YouTubeのリコメンドに、The Way We Wereが、入っていた。四半世紀以上前(大昔)の名画です。

出演は、今や、アメリカ・エンターテイメント界での女王ともいえるバーブラ・ストライザンドです。68年の自身がブロードウェイの舞台でトニー賞を受賞した「ファニーガール」の映画化で、今度はオスカーの主演女優賞を受賞した後、コメディ映画に数多く出演していたバーブラ初のシリアスドラマとも言えます。この作品で、バーブラは、コメディだけでなく、シリアスな演技もできることを証明し、オスカーの主演女優賞にノミネーションされました。

共演は、ロバート・レッドフォード。ブラッドピッドの再来、いや、この場合は、逆で、レッドフォードの再来がブラッド・ピッドなのですけれども、今、見直しますと、雰囲気がとても似ていますね。この二人は、誰もが認める師弟関係だから、良いことでしょう。と、脱線しましたが、レッドフォードも、70年に「明日に向かって」で注目されて、小品に出演した後に、この作品に巡り合いました。レッドフォード自身は、この役柄は好きではないらしいです。日常生活や現実に振り回されても、物質的な豊かさや現実的な生き方を選んでしまった男という役柄が嫌いなのは、なんとなくわかります。

二人の出会いとなった学生時代と、それから10年後の第二次大戦中の偶然の出会いから結婚(出産)と別れ、そしてまた、ラスト10年後の再開です。というのが、このドラマの大きな流れです。

学生代の二人は、
成績もよくて、スポーツマンで、なおかつ、ハンサムな、みんなの人気もだったレッドフォードが、演じるハベル。
貧乏で、恰好も悪く、けれども、人々のための活動に精力的なストライザンドが演じるケイティ
同級生でありながら、二人を結びつけるものは、学生時代には、有りませんでした。

The Way We Were Pt 14(追憶、エンディング・シーン)

ストライザンドのキャラクターは、アクが強すぎるために、それが見た人ごとに、この映画の評価を左右すると思われます。物質的な、恵まれた幸せよりも、精神的な気高さや、信念を貫くことを、良しとするような生き方は、下手な生き方、とう言葉、以上のものが有ります。

ドラマのエンディングでの、数年ぶりにNYのホテル前の路上で、偶然に再開した二人の会話です。
大した単語が使われているわけではなりませんが、最初からの流れでみると、こういう終わりになるのか、と、思ってしまいます。

まずは、髪形変わったのか?、言って褒めるハベル。。うーむ、話の会話として、うまい、さすが色男。。
結婚しているのかとか、NY滞在の理由、今の脚本の仕事(昔はラジオだったが、今はTV)などを話している。

タクシーが来ましたよと、ホテルのドア・マンに言われると、ほんとに、遅れちゃいそうだから、連絡して、今度は、遊びに来て!会えて嬉しかった、旦那の名前で、電話帳に電話番号は確認して、と、別れの挨拶も早々に、ケイティは、離れていきます。

ケイティが遅刻していたのは、反戦、原爆の反対を訴える署名を集める街頭でのチラシ配りです。
出産が迫った、二人が別れる理由になったのは、ケイティが疑いをかけられた、当時のアメリカを席巻していた赤狩りです。

ストライザンド自身、60年代からの生粋の民主党員として、活動しています。最近では、クリントン・グローバル・イニシアティブなどの活動で知られます。ユダヤ系のアメリカ人として、積極的な政治活動から、脅迫行為に悩まされていたストライザンドにとっては、このケイティ役というのは、彼女の生きざまを、写している、まさに、はまり役です。

ラストシーンのセリフを、拾い上げました。。。時間かっかったあああ。。。

You never Give Up, Do You?
頑張るなあ

Only when I'm absolutely forced to.
私に、できることって、これくらいだから、やらくっちゃ

But I'm a very good Loser
でも、私は、「負け犬」でも良いほうよ

better Than I am.
僕よりは、ましさ

Well, I've Had more practice
そうね、私は、たくさん経験したから

Your girl is Lovery, Hubbell.
ハベル、あなたとの娘は元気よ

Why don't you bring her for a drink when you come?
こんどは、家に奥さんを連れてきて

I can't come Katie. I can't
それは、だめだよ。。だめだ。

I Know
わかっている。

How is She?
娘は元気かい?

She is just Beatifull.
とても、かわいいわ

You would be so proud of her Hubbel
貴方の自慢の娘になったわ

I'm glad
それは、嬉しいな

Is he a good farther?
旦那さんも、彼女に優しくしてくれてる?

Yes, Very
ええ、とても。

Good
よかった

彼女の原爆反対のビラを受け取り、またね(See ya)と、言って別れる二人。

そして、原爆禁止を訴える署名を集めるチラシ配りに戻るケイティ

エンドロール

映画の中には有りませんが、特典映像の中のストライザンドのインタビューの中に、以下のようなシーンが、カットられているようです。ストライザンドは、シドニー・ポラック監督に会うと、次のシーンを含めるべきだったと、詰め寄ったそうです。

ハベルとカリフォルニアでの結婚生活をしていた幸せなある日。多分、最後に取りあげている(10/14)の動画の後のシーンだと思います。UCLA大学の近くで、ケイティが車を運転していると、昔のケイティ、自分自身にそっくりな女子大生の姿に、目が止まります。そして車を止めて、そのスピーチに聞き入ります。

そこにいるのは、「昔の私」という感覚が、蘇ります。消して美しい女子大生ではなく、周りからは、ソ連へ帰れ!、と言った罵声が飛ぶところなども、まったく同じシチゥエーションです。罵声が飛び交う中でも、女子学生は、ひたすらに、スピーチを続けます。傍で、そのスピーチを見ていたケイティは、20年前の自分を思い出し涙します。そして、今の幸せとともに、自分が失ったものを、思い出します。自分の人生と、その目的を、顧みます。

Streisand (バーバラの唄う、主題歌です)

映画の主役でもあるバーバラの唄う「追憶」の主題歌。オスカーのベスト・オリジナル歌曲賞を受賞しています。
また、主題歌を作曲者したマービン・ハムリッシュは、同時にオスカーのベスト・オリジナル・ドラマ音楽賞を受賞しています。

監督のシドニーポラックの映画での真骨頂ともいえる、ヘリコプターを使った空撮(オスカーを受賞したアウト・オブ・アフリカにもありました)と美しいストリングオーケストラを使って、セリフなしで映画を見せるシーンです。シドニー・ポラックの作品(ドラマ)の中で、一番、幸せを実感できるシーンとして判断しても良いです。このシーン10/14の動画で、オープニングで画面が切り替わったシーンのことです。

The Way We Were Pt 10/14(追憶、幸せの絶頂、空撮のシーン)

The Way We Were(IMDB)

おまけ、ビヨンセが、ストライザンドの前で、ケネディ・センター・アワードの受賞式典で唄った動画。
ニュアンスが、似すぎている。。。

Beyoncé -The Way We Were LIVE (2008 31st Kennedy Center Honors)

Kkennedy center award(ケネディ・センター・アワード)

Kennedy Center Honors(Wikipedea英語)

Biography of Barbra Streisand(Kennedy Center Honors英語)

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